自動車修理の起こし屋ってなんなの?車買い取ってくれるって本当?
あなたはいま、自分の車をどうにかして高く売りたいと必死になっていると思います。
色々と回ってはみたものの、全く価格が付かない。
そんなあなたに対して、朗報があります。
それ、起こし屋を利用することです。
ここでは、起こし屋という聞きなれない職業について、説明していきます。
・起こし屋とは、動かない車を動くようにして価格を上げて売り出す業者
例えば、大きな事故を起こして車が廃車になったとしましょう。
事故においての廃車の定義は以下の通りです。
その自動車の一般的な市場価格を超える修理費用が発生した場合、保険会社はその自動車の市場価格分しか払いません。
これは、修理するよりも同じ車を新たに購入する方が早く、安いためです。
実は同じ車なんて存在しないんですけどね。
長く乗っていれば愛着も湧きますし、廃車せずに直して乗りたいと言う気持ちはありますよね。
でもこれが現実なんです。
例えば、買ったときは100万円でも、市場価格は30万円だとします。
事故を起こし、見積もり額が31万円でも廃車扱い。
30万円を保険会社が支払い、1万円を自己負担で支払う。
1万円程度であるなら、愛着の湧いた車の修理はしますよね。
では事故を起こして、見積もりが70万円なら?
70万円といえば、前面がグシャグシャに潰れてしまい、ガラスが割れる程度でしょう。
運悪くエアバックが開けば、修理費用が100万円を超えることも少なくありません。
保険会社が30万円を支払い、あなたが残金を支払いますか?
難しいですね、これは。
70万円と言えば、まだまだ綺麗な車が買えてしまいます。
こうなってくると、やはり泣く泣く手放す方が多いのが現実です。
ここで「起こし屋」が登場してくるわけです。
・起こし屋の仕事内容
下記のサイトでも詳しく解説されています
https://diy-paint.com/archives/242
事故を起こし、廃車扱いになれば、保険会社が車両を引き上げて行き、登録を抹消します。
そして、中古車オークションへと流します。
保険会社が事故車両を売りに出し、起こし屋が事故車両を買う。
起こし屋が事故車両をオークションから買い、修理をする。
綺麗に直して売れば市場価格は上がるので、このように利益を上げています。
体験談ではありますが、某Lマークの最高級者(1200万円)がペシャンコに潰れており、300万円で中古車オークションへ出品されていました。
これを起こし屋が買い、直して出品。
いくらになったと思いますか?
700万円で出品されていました。
見た目は綺麗な高級車なんです。事故なんて起こしたことの無いような。
それだけ利益が上がるんですよね。
起こし屋の作業方法は多岐に渡りますが、基本的には中古部品を買って直す方法です。
時には新品部品も。
・なぜあなたの車に価格が付くようになるか?
そうですね、あなたの車は部品代です。
解体業者であるなら、中古部品商へ流すでしょうが、基本的に起こし屋はそんなことはしません。
もったいないですからね。
人気車種であったならなおさらです。
手元に車が一台あって、バンパーやドアなど、まだまだ使えるような部品があれば、そのまま使用します。
いわゆる部品取りですね。
本来は中古部品商から買っているものですから、手元にあればタダ同然です。
おおよそ、中古バンパーは1万円~
ドア関係は15000円~
新品部品であれば、3倍はするでしょう。
薄々気付いてきましたか?
そうです、あなたの車の出番です。
売れる気がしてきましたでしょう?
ボロボロの車でも3万円以上にはなると思いますよ。
足元を見られるかもしれませんので、保障は出来ませんが。
でも諦めないでください。
チャンスはあります!
、
なにが必要?車検で交換すべき車の部品
普通自動車であれば、2年毎。
貨物自動車であれば、1年毎。
新規登録普通自動車であれば、3年後。
新規登録貨物自動車であれば、2年後。
法律によって自動車検査が義務付けられています。
車検の際に交換を勧められ、必要の無い部品まで交換しているかと疑問に思ったことがあるでしょう。
ここでは、その疑問の参考になるよう、各車検方法について話していきます。
大きく分けると、カーディーラー、指定整備工場、認証整備工場、この3つになります。
カーディーラーでは、新車購入時に車検サポート特約を付けられます。
3年後の車検の際に、税金以外の費用を免除するサポートで、油脂類、フィルター等の消耗品を無償で交換するものになります。
新車、新品部品には1年や3年という、部品に応じて様々な保証が付けられています。
本来であれば、故障することはありませんが、万が一故障した場合には無償での修理を行うことが可能です。
カーディーラーの方向性として、安心、安全を前提に商品を勧める傾向にあります。
現在の走行距離、経過年数に応じて、早めの交換を勧め、故障する前に交換を行うやり方が一般的です。
使用可能な部品ですら交換してしまいますので、もったいないという意見もあるでしょう。
走行中に故障し停止してしまえば、専属の整備工場に不審な目を向けられかねないので、このように早めの交換を勧めています。
オルタネーター、ラジエーターホース等、容易に交換可能で、走行距離に応じ劣化していく部品に関しては、この傾向が特に強いです。
エアコンフィルターなどの、2,3分程度で交換可能な部品についても交換を薦められますが、車検時に交換する必要性はありません。
エアコンフィルターの場合は、異臭が発生してからでも充分対応可能です。
カビの発生から異臭を感じるようになり、その時点で交換するのが一般的なので、異臭が発生してから交換するべきでしょう。
ワイパーゴムも毎回交換する必要はありません。
ガソリンスタンドでも、ほぼ全ての種類のワイパーゴムを、在庫として抱えていますので、仮にゴムが切れたとしても、最寄のガソリンスタンドで交換すれば良いです。
自動車整備工場
自動車整備工場には、大きく分けて二種類の工場があります。
- 指定整備工場
法律上は難しく定義されていますが、分かりやすく例えると
「自社で車検を行えるように工場」
という認識で構いません。
最低工員数は5名、整備士資格保持者が2名の工場になります。
小さな工場では指定整備工場の認可が降りませんので、安心面でのメリットも大きいです。
敷地内へ入ると、よく見える場所に大きな看板で「指定整備工場」と明記してありますので、一目瞭然です。
更に、車検ライン設備を有しており、「完成検査場」や「受付診断」等の立て看板が設置されています。
加えて、サービスルームには「事業場業務組織図」を掲げることが義務づけられており、工員の役割、整備資格保持者等が明記されえいることも義務の一つです。
定期的に大きな監査があるなど、組織としてきちんとしていなければ、指定整備工場の認可は降りません。
交換部品に関しては、お客様の要望に応えることをモットーとしている工場がほとんどです。
極限まで安く、必要な部品の交換、バッテリーのみの交換。
様々な依頼があり、新品部品、中古、リビルド、全てに手早く対応することが可能です。
無理に部品交換を勧めてくることも少ないでしょう。
- 認証整備工場
こちらは反対に
「自社で車検を行えない工場」
このようになります。
最低工員数は2名、1/3以上が整備資格保持者。
二人だけでも認証整備工場の認可は降りますので、小さな工場が多いのが特徴です。
同様に、大きな看板で「認証整備工場」の看板があります。
自動車検査ラインを保有していないため、整備は出来るが、車検は出来ない。という工場です。
車検を受けるためには、自ら陸運局へ赴き、車検を受け、車検を通過すると車検証を発行されます。
陸運局までの距離が離れていると、車検だけを指定整備工場へ依頼される場合もあります。
自社で全てを賄えないので、車検に掛かる時間が長いのが特徴です。
監査もほとんど行われないため、グレーゾーンでの整備を行うことも少なくありません。
車検の際の交換品については、指定整備工場とほぼ同じです。
設備が整っていないため、大掛かりな整備を行う際に、工具を借りたり、他工場へ修理を依頼することも多いです。
どちらも整備工場ではありますが、法律上は明確な違いがあります。
まとめ
カーディーラーでは、保険の意味合いも兼ね、早めの交換を勧めています。
実際に現場で動作確認などを行ってもらい、交換に値する劣化具合であれば交換。
使用可能であれば、引き続き使用していきます。
整備工場では、勧められた部品は交換しておく方が良いでしょう。
一日の売り上げよりもリピーターになってもらえることに重きを置いていますので、使える部品を交換とは言いません。
遠出が多い状況なら早めの交換を。
買い物程度の使用頻度なら頻繁に交換する必要は無いです。
どちらも状況により使い分け、事故、故障の無い車の維持を心がけましょう。l